2020年3月4日水曜日

NY FUTURES MARCH 3.2020

ICE COTTON FUTURES

March 3, 2020

       Open  High  Low   Close Change

Mar 20   -    -     -    62.75 - .73

May 20 63.74 65.07 62.63 62.77 - .61

Jul 20 64.02 65.75 63.42 63.56 - .50

Oct 20   -     -     -   63.53 - .47

Dec 20 64.50 65.80 63.75 63.83 - .47

Mar 21 66.25 66.36 64.73 64.75 - .48

May 21 66.57 66.86 65.45 65.36 - .50

Jul 21 66.26 66.27 65.76 65.78 - .48

Oct 21   -     -     -   64.33 - .18

Dec 21 64.10 64.12 63.92 64.03 - .18

ICE estimated futures volume: 38,500

 

 

NY定期5月限は、寄り付き後値を上げ、前日比100ポイント高の64.38/LB近辺で小幅に推移していた。しかし取引が本格的に始まると徐々に値を下げていき、前日比プラス圏内からも値を消す展開となり最終的に前日比61ポイント安の62.77/LBで引けた。

出来高は、38,500枚。

 

【相場動向要因】

 

米国現地の夜間時間、米国株式先物市場や穀物市場は投機筋によるショートカバーが入ったことで値を上げた。その後早朝時間に主要7か国(G7)財務相・中央銀行総裁が緊急電話会議を開き、新型コロナウィルスによる市場の混乱に伴い、市場や経済に対し適切な政策手段を用いることを表明はしたものの、その内容に具体性を欠いていたことから米国株式は値を下げ、米国綿花市場も追随し値を下げた模様。米連邦準備制度理事会(FRB)による0.5%の緊急利下げの実施が決定したが、リスク回避ムードを払拭するほどのインパクトは無かったと一部アナリストからの声もある。

 

米国綿花市場においては連日、新型コロナウィルスによる経済悪化への懸念が相場を左右させている。一方で、米国現地35日に発表予定の米国農務省週間輸出成約報告では、ウィルスの感染拡大が続いてはいるもののポジティブな成約量に期待が寄せられている。

 

またBeijing Cotton Outlookの報告によると、中国国内の綿花企業の約80%が操業を再開しているが、フル操業に戻るのは今月後半以降と言われている。紡績工場に対する調査では半数以上が利益落込みを訴えており、約40%が受注なしの状況。政府の金融政策によって徐々に状況が改善されることが期待されている。

 

米国現地310日には米国農務省月間需給報告が発表される予定。

 

END.