ICE COTTON FUTURES
March 23, 2020
Open High Low Close Change
May 20 52.77 52.90 50.68 52.15 -1.53
Jul 20 52.51 53.00 50.74 51.54 -2.20
Oct 20 - - - 52.87 -2.22
Dec 20 54.50 54.55 52.04 52.77 -2.26
Mar 21 55.70 55.70 53.20 53.88 -2.24
May 21 56.70 56.70 54.75 54.87 -2.23
Jul 21 57.60 57.60 56.10 55.78 -2.21
Oct 21 - - - 54.88 -2.11
Dec 21 55.91 56.27 54.50 54.58 -2.11
Mar 22 56.81 56.85 56.81 55.73 -1.56
ICE estimated futures volume:65,100
NY定期5月限は、寄り付き直後から大きく値を下げ、取引全体を通して、50¢台半ばから51¢前後の安値圏で推移した。その後、取引終盤にやや値を戻したものの、最終的に前日比153ポイント安の52.15/LBで引けた。出来高は、65,100枚。
【相場動向要因】
引き続き新型コロナウイルス拡散による経済活動停滞の影響から米国株式市場が軟調に推移し、綿花相場も追随。
WHO(世界保健機関)から、「パンデミックが加速している」旨のコメントが発表されたこともあり、ウイルスのさらなる拡散と経済への影響が懸念される。
一方で、米連邦準備理事会(FRB)は、緊急の連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、無制限の量的緩和を行う方針を決定。
また、トランプ大統領からも米経済への長期的打撃にはさせず、近いうちに米国が経済活動を再開する、という内容のコメントを発表。
これらが新型コロナウイルス拡散によって停滞した経済の下支えとなることが期待される。
綿花市場においては、ウイルス拡散に伴って、小売り業者やアパレル店舗の休業が相次いでいることから、糸や生地などのオーダーのキャンセル、そこから原綿消費停滞や受取延期などの動きが広がっていると報告されている。
本日のCotton Outlookレポートでは、バングラデシュにおいて、欧米からの大規模な繊維生地のオーダーキャンセルが発生していると報じられている。
本日大豆や小麦などは小幅ながら価格を上昇させて引けている。
これら米国主要穀物相場が綿花ほど軟調な展開になっていない様子から、来季米綿の作付け面積への影響を懸念するアナリストもいる。
米国現地3月31日には米国農務省より作付け意識調査が発表される予定となっている。
また、本日Cotton Outlookレポートに、日本綿花協会から発表された2019年8月から2020年2月までの日本の原綿輸入量(単位:トン)が掲載されている。
報告によると、8月から2月までの7か月で、29,680トン(約13.6万俵)の原綿が輸入されており、そのうち約54%の16,143トンが米国からの輸入であると報告されている。
他綿種では、豪州綿が4,267トン、ギリシャ綿が3,726トン、ブラジル綿が3,261トンと報告されている。
END.