ICE COTTON FUTURES
March 24, 2020
Open High Low Close Change
May 20 52.04 54.87 51.16 52.89 +.74
Jul 20 51.50 54.50 50.73 53.01 +1.47
Oct 20 53.01 54.88 53.01 54.70 +1.83
Dec 20 52.77 55.77 51.90 54.65 +1.88
Mar 21 54.07 56.88 53.08 55.79 +1.91
May 21 55.04 57.17 54.09 56.75 +1.88
Jul 21 56.10 58.78 55.04 57.60 +1.82
Oct 21 - - - 56.60 +1.72
Dec 21 54.90 57.09 54.00 56.30 +1.72
Mar 22 - - - 57.50 +1.77
ICE estimated futures volume:48,700
NY定期5月限は、寄り付き後、前日比85ポイント高の53.00/LB辺りまで値を上げたが、その後失速。一時、前日比99ポイント安の本日最安値51.16/LBを付けた。しかしその後急激に値を上げていき、前日比272ポイント高の本日最高値54.87/LBを付けた。取引終盤にかけて調整売りが入った模様で最終的に前日比74ポイント高の52.89/LBで引けた。
出来高は、48,700枚。
【相場動向要因】
NY定期5月限は3月13日以来、7営業日ぶりに反発。一日で371ポイントも値が動く展開となった。
インド政府が新型コロナウィルスの感染拡大の防止策として全面的に25日から21日間の外出禁止令を発動、またパキスタン政府も同様に14日間の封鎖措置を決定したことによって紡績工場の生産一時中断、綿花やアパレル製品の注文キャンセルや出荷遅延に繋がることを嫌気し、米国綿花相場に対しても一時的に弱材料として働いたと思われる。
しかしその後、米議会で2兆米ドル規模の新型コロナウィルス対策法案が近々可決される見通しで、さらには米国トランプ大統領が現在発動している都市の封鎖措置を4月12日のイースター(復活祭)までに解除したい意向などが報じられたことを好感し、米国株式市場とともに一気に値を上げた。特にダウ平均株価は史上初めて2,000ドルを超える上げ幅、上昇率では1933年以来の大きさとなる11.4%を記録した。
また集団感染の発生源とされる中国河北省の政府は、1月23日から実施していた武漢市の封鎖措置を4月8日に、武漢市以外では3月25日に解除すると発表するなど、中国では明るい兆しを見せつつあり、同国からの新規引き合いも見られているようだが、綿花商の間では新規取引よりも取引先のリスク評価や適正な価格水準が見いだせていないことから、当面は既契約分の履行に集中したい傾向があるとの報告も上がっている。
END.