ICE COTTON FUTURES
March 12, 2020
Open High Low Close Change
May 20 61.60 61.60 59.35 59.70 -1.85
Jul 20 62.18 62.18 60.03 60.35 -1.81
Oct 20 61.00 61.00 61.00 60.75 -1.66
Dec 20 62.38 62.38 60.55 60.84 -1.59
Mar 21 63.27 63.27 61.55 61.83 -1.49
May 21 64.00 64.00 62.48 62.59 -1.41
Jul 21 64.17 64.18 63.29 63.28 -1.22
Oct 21 - - - 61.65 -1.30
Dec 21 62.22 62.22 61.10 61.30 -1.35
Mar 22 - - - 61.95 -1.35
ICE estimated futures volume:67,300
NY定期5月限は、前日引値と同値水準で寄り付いた後、少し値を下げて小幅に推移していたが、現地早朝時間に入ると急落。その後、値を戻す動きが何度か見られたものの、強い売り圧力に押され、最終的に前日比185ポイント安の59.70/LBで引けた。
出来高は、67,300枚。
【相場動向要因】
本日、米国トランプ大統領が新型コロナウィルスに対する対策演説を行った。その対策案の一つに「今後48時間以内に英国を除く欧州から米国への入国を30日間停止」が盛り込まれたことで、米国株式市場は一気に暴落。今週2度目のサーキットブレーカーが発動した。人の移動が抑制されることで世界的な景気悪化への懸念が嫌気され、ダウ平均株価は2352米ドルの値下がりと過去最大の下げ幅を、また下落率は1987年10月のブラックマンデー以降で最大の約10%を記録した。
米国穀物市場や安全資産とされる金までも弱気相場となったが、米国綿花相場では何度か値を戻す動きもあり、また紡績筋の値決めが若干見られたことで、引き続き底堅い需要はあるように見える。しかしながら、ここにきてデフォルトリスクが浮上しているとの報告も上がってきているため、当面はマクロ経済の動向に引っ張られる形で値動きが続くと思われる。
また本日、米国農務省週間輸出成約報告が発表された。詳細は後述。2019/2020 CROPアップランドの成約数量が484,200俵(成約501,200俵/キャンセル17,000俵)と前週比22%増で今季最多を記録。船積数量は424,600俵と前週比11%減ではあったが、過去4週平均比で8%増となり前週に引き続き、好調だった。特にパキスタン向け成約数量が伸びたほか、中国の成約数量や船積数量も増えてきていることが寄与しているが、本日の相場では影響が限定的だった模様。今後、中国の紡績メーカーの生産状況や米国や欧州の中央銀行による金融・経済対策が相場の鍵を握っていると言われている。
米国農務省週間輸出成約報告の詳細は以下の通り。(Week ending March 5, 2020)
2019/2020CROP
アップランド
成約:501,200俵(パキスタン 161,600俵 / 中国 91,700俵 / トルコ 84,100俵)
キャンセル:▲17,000俵(メキシコ ▲5,800俵 / タイ ▲5,700俵 / 日本 ▲4,500俵)
船積:424,600俵(ベトナム 94,600俵 / パキスタン 86,200俵 / トルコ 60,400俵)
ピマ
成約:17,300俵(ベトナム 6,600俵 / バングラディッシュ 3,600俵 / 中国 2,200俵)
キャンセル:なし
船積:14,800俵(パキスタン 4,200俵 / インド 4,100俵 / ベトナム 1,600俵)
2020/2021CROP
アップランド
成約:160,400俵(メキシコ 91,600俵 / トルコ 20,100俵 / 中国 15,900俵)
ピマ
成約:なし
END.