2020年4月2日木曜日

NY FUTURES APRIL 1,2020

ICE COTTON FUTURES

April 1, 2020

       Open  High  Low   Close Change

May 20 50.98 51.25 48.35 48.41 -2.72

Jul 20 50.56 50.90 48.15 48.22 -2.68

Oct 20   -     -     -   50.31 -2.90

Dec 20 53.30 53.34 50.41 50.41 -3.00

Mar 21 54.20 54.20 51.66 51.66 -3.00

May 21 55.17 55.25 53.00 52.80 -2.86

Jul 21 56.15 56.22 54.00 53.86 -2.73

Oct 21   -     -     -   54.23 -2.61

Dec 21 56.25 56.25 54.30 54.37 -2.32

Mar 22   -     -     -   55.52 -2.32

ICE estimated futures volume:49,800

 

NY定期5月限は、前日引値からやや値を下げて寄り付いた後もじりじりと値を下げていき、現地早朝時間からは一段と値を下げ、最終的に前日比272ポイント安の48.41/LBで引けた。また、2012月限、213月限はともに値幅制限いっぱいの300ポイントの下げとなった。

出来高は、49,800枚。

 

【相場動向要因】

 

依然として先行き不透明な状況が続いている世界経済だが、米国時間昨夜、米トランプ大統領が「アメリカはとても痛みを伴う2週間を迎えるだろう」と述べ、また「新型コロナウィルスによる米国内の死者数が10万人から24万人に達する」としたホワイトハウスによる推計が発表されたことが起因となり、米国株式市場、米国穀物市場ともに全体的に大きく値を下げた。さらに、米情報当局が、「中国政府が発表している新型コロナウィルスの感染者数は実際よりも少ない」と結論づけたことで、新たな米中貿易戦争の火種になるのではと懸念され始めている。

 

特に、米国綿花市場では紡績工場の生産一時停止や、デフォルトや支払い遅延、出荷の延期などがすでに起こり始めているため、前述の発表が更なる弱気材料として働き、大豆や小麦、コーンなど競合する穀物商品相場の中では最も下げ率が大きかった。しかしながら、歴史的に見ても安値水準に達していることから、新綿への引き合いは散見されている模様。

 

昨日発表された米国農務省による2020/2021CROPの作付意識調査報告の作付面積が予想されていた数字よりも大きかったことを受けて、新綿に相当する12月限が押し下げられることにより、5/12月、7/12月のスプレッドが縮まる傾向が見られる。

 

この強いリスク回避ムードの中、投機筋によるロングポジションの解消に伴った未決済建玉の減少が予想されている。

 

また、現地42日には米国農務省週間輸出成約報告が発表される予定。

 

END.