ICE COTTON FUTURES
JUNE 5, 2020
OPEN HIGH LOW CLOSE CHANGE
Jul 20 59.89 62.32 59.75 61.79 +1.79
Oct 20 60.14 61.42 60.14 61.08 +1.54
Dec 20 59.41 61.11 59.38 60.98 +1.40
Mar 21 60.20 61.51 60.20 61.39 +1.17
May 21 60.86 61.81 60.86 61.72 +1.18
Jul 21 61.17 62.19 61.17 62.01 +1.14
Oct 21 - - - 60.75 +1.16
Dec 21 59.60 61.61 59.60 60.45 +1.16
Mar 22 - - - 61.40 +1.16
May 22 - - - 62.15 +1.16
ICE estimated futures volume: 65,200
NY定期7月限は、寄り付きからしばらくは小幅な値動きでの展開となったが、米国時間早朝より徐々に値を上げていき、最終的に前日比179ポイント高の61.79/LBで引けた。出来高は、65,200枚。
期近7月限は、週間で420ポイント価格を上昇させている。
本日は、大手投機筋による5日間にわたるポジション限月乗り換えの初日となったとみられる。
【相場動向要因】
米国経済再開に対する期待感によって、米国株式市場が堅調な値動きを見せていた中、
本日発表された米国雇用統計の結果が、市場予想を上回る結果となり、米国株式を続伸させた。
ダウ平均株価は、前日比829.16ドル高く引けている。
本日発表された5月度米国雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比250万9,000人増となり、事前予想では800万人減との見方もあった中、プラスに転じる結果となった。
また、失業率は13.3%と、4月の14.7%から改善。事前予想は、19%台であった。
綿花相場も米国株式の値動きに引っ張られるように大きく価格を上昇させた。
投機的なオーダーが多くみられたようで、一部のアナリストは、綿花相場の強気な展開に対して、実需バランスと必ずしも一致していないとの見方も示している。
本日のCFTCレポートでは、6月2日までで投機筋のショートポジションが解消され、ロングポジションが積み上げられていることが確認できる。
一方、実需筋では、強気な相場展開の中で、生産者側による値決めのための売オーダーも入ったようだが、相場の上昇圧力を抑えるだけの勢いはなかった。
また、本日のCotton Outlookレポートでは、中国政府が米国からの農作物を継続的に購入する旨のコメントを発表したと報告されており、このことも市場に好感されたものと思われる。
中国の買付対象には、綿花も含まれている模様。
米国綿作地においては、メンフィスなどの地域で、熱帯低気圧による影響が懸念されている。
メキシコ南東部で発生した熱帯低気圧は、正確な進路は定まっていないものの、勢力を強めながら北上することが予想されており、綿作地への影響も懸念されている。
綿花市場の参加者は、現地6月11日に発表される米国農務省月間需給報告に注目している。
また、アナリストの中には、期近7月限のオプション取引期限(現地6月12日)や第一回受渡通知日(現地6月24日)を前に、市場のボラティリティが高まる可能性があると述べているものもいる。
END.