2020年3月10日火曜日

NY FUTURES MARCH 9,2020

ICE COTTON FUTURES

March 9, 2020

       Open  High  Low   Close Change

Mar 20   -     -     -   61.39 -1.58

May 20 62.00 62.50 60.50 61.21 -1.58

Jul 20 62.98 63.11 61.17 61.91 -1.60

Oct 20   -      -    -   62.16 -1.85

Dec 20 63.05 63.34 61.40 62.11 -1.70

Mar 21 64.01 64.13 62.31 62.99 -1.62

May 21 64.14 64.65 63.05 63.67 -1.53

Jul 21 64.65 64.65 63.50 64.03 -1.52

Oct 21   -     -     -   62.45 -1.65

Dec 21 62.79 62.91 61.54 62.05 -1.70

ICE estimated futures volume:51,700

 

NY定期5月限は、先週末引値から約100ポイント下落して寄り付いた後、さらに値を下げて推移。取引が本格的に始まると先週末引値付近の62.50/LBまで戻していったが、急落し本日最安値の60.50/LBを付けた。しかし取引終了間際に2,000枚以上の出来高を伴う買いが入り、最終的に先週末比158ポイント安の61.21/LBで引けた。

出来高は、51,700枚。

 

【相場動向要因】

 

新型コロナウィルスによる影響で世界的な景気後退に対する懸念が増していく中、原油先物価格が約25%の下落を記録。新たな市場リスクが現れたことで世界各地で株安連鎖が起こった。米国株式市場では取引開始直後に7%以上下落し、取引が一時停止する「サーキットブレーカー」が発動。取引再開後も軟調に推移し、この日はダウ工業株30種平均が金融危機以来の2000ドル以上の大幅な下落を記録した。

 

米国綿花市場では安値圏内での取引が行われていることから、底堅い需要は確認されているものの、世界的なリスク回避ムードに押され軟調に推移した模様。明日、米国現地310日には米国農務省月間需給報告が発表される予定だが、綿花相場は当面マクロ経済指標に追随する動きが続くのではとの見方が広がっている。

 

一方、中国綿花市場は主要都市のほとんどの大手紡績工場が生産を再開している。また中国通関実績によると新型コロナウィルスの影響から中国の20201-2月の貿易収支が前年同期の415億米ドルの黒字から71億米ドルの赤字に転落。米国からの輸入が直近2か月で前年同期比2.5%の割合で増え続けており、米中第一段階合意による米国の商品やサービス、特に農産物の購入を裏付けていると言われている。

 

END.

2020年3月9日月曜日

NY FUTURES MARCH 6,2020

ICE COTTON FUTURES

March 6, 2020

       Open  High  Low   Close Change

Mar 20   -     -     -   62.97 -.56

May 20 63.01 63.27 62.35 62.79 -.56

Jul 20 63.69 63.97 63.06 63.51 -.52

Oct 20 63.67 63.77 63.67 64.01 -.52

Dec 20 64.05 64.29 63.45 63.81 -.57

Mar 21 64.84 64.90 64.31 64.61 -.54

May 21 65.37 65.37 64.81 65.20 -.47

Jul 21 65.49 65.49 65.49 65.55 -.37

Oct 21   -     -     -   64.10 -.37

Dec 21 63.55 63.80 63.52 63.75 -.42

ICE estimated futures volume:33,900

 

 

NY定期5月限は、寄り付きから比較的狭い値幅の中で徐々に値を下げていき、最終的に前日比56ポイント安の62.79/LBで引けた。

出来高は、33,900枚。

 

 

【相場動向要因】

引き続き、新型コロナウイルスの拡散を要因とする世界経済停滞懸念から株式市場を中心に軟調に推移。

米国主要穀物相場および米国株式も軒並み値を下げて引けている。米国主要株式指数は、2-3%程値を下げている。

また、原油は、約10%の下げ幅となり、38日の取引では20%超の下落となっている。これは、サウジアラビアが原油の公式販売価格を引き下げたと報じられたことが要因と見られている模様。

綿花相場では、現地35日に発表された米国農務省週間輸出成約報告が堅調な結果であったことが強材料として相場の売り圧力をやや弱めたとの見方もある。

次回の米国農務省週間輸出成約報告は、現地312日に発表される予定。

 

本日発表されたCFTCレポートによると、

投機筋のショートポジションが増加し、ロングポジションが減少していることから、ここ数日の弱気基調な相場展開に投機筋の動きが影響していることが推測される。

 

米国現地310日には米国農務省月間需給報告の発表を控えており、市場参加者の注目を集めている。

 

 

END.

 

2020年3月6日金曜日

NY FUTURES MARCH 5,2020

ICE COTTON FUTURES

March 5, 2020

       Open  High  Low   Close Change

Mar 20 63.69 63.69 63.69 63.53 +.57

May 20 63.26 64.15 62.72 63.35 +.37

Jul 20 64.69 64.80 63.41 64.03 +.36

Oct 20 64.00 64.00 64.00 64.53 +.56

Dec 20 64.45 65.10 63.75 64.38 +.42

Mar 21 65.84 65.95 64.67 65.15 +.29

May 21 66.49 66.50 65.37 65.67 +.18

Jul 21 65.93 66.24 65.78 65.92 -.01

Oct 21   -     -     -   64.47 -.01

Dec 21 65.00 65.00 63.87 64.17 -.01

ICE estimated futures volume:29,600

 

NY定期5月限は、値を上げて寄り付いたが、その後は上値が重く、徐々に値を下げていき、一時前日比54ポイント安の62.72/LBを付けた。その後、反発し、最終的に前日比37ポイント高の63.35/LBで引けた。

出来高は、29,600枚。

 

【相場動向要因】

 

本日、米国農務省週間輸出成約報告が発表された。詳細は後述。2019/2020 CROPアップランドの成約数量(395,500俵)、船積数量(478,200俵)がともに今季最多を記録。特に船積数量は先週比48%増、直近4週平均比で26%増だった。新型コロナウィルスの世界的な感染拡大から経済の先行き不透明感を嫌気し、米国株式市場の主要株価3指数が3%超値下がりしたのとは対照的に、米国綿花市場は好調な輸出成約が相場に強気材料として働いた模様。しかしながら、綿花市場においても依然として先行きに対する不透明さは残っており次の上値をうかがうには難しそうな様相を呈している。

 

また本日発表のon callレポートによると、on callの売りが8,302枚減少し92,607枚となったことから先週の安値付近で紡績筋による値決めが多く見られたと推測される。

 

米国農務省週間輸出成約報告の詳細は以下の通り(Week ending February 27, 2020

2019/2020CROP

アップランド

成約:475,500(ベトナム 113,300 / パキスタン 100,800 / トルコ 77,600)

キャンセル:▲80,000(パキスタン ▲38,400 / 日本 ▲18,800 / ベトナム ▲11,700)

船積:478,200(ベトナム 107,400 / パキスタン 87,400 / トルコ 77,000)

 

ピマ

成約:10,800(パキスタン 3,500 / サルバドール 2,600 / 中国 2,500)

キャンセル:▲1,800(タイ ▲1,300 / インド ▲400)

船積:15,800(インド 5,400 / パキスタン 4,700 / 中国 2,000)

 

2020/2021CROP

アップランド

成約:53,200(マレーシア 16,700 / 日本 13,200俵 / ペルー 7,000

ピマ

成約:なし

 

END.

2020年3月5日木曜日

NY FUTURES MARCH 4,2020

ICE COTTON FUTURES

March 4, 2020

       Open  High  Low   Close Change

Mar 20   -    -     -    62.96 +.21

May 20 62.96 64.05 62.87 62.98 +.21

Jul 20 63.86 64.79 63.58 63.67 +.11

Oct 20 64.36 64.37 64.20 63.97 +.44

Dec 20 64.10 64.96 63.90 63.96 +.13

Mar 21 65.75 65.78 64.83 64.86 +.11

May 21 66.36 66.36 65.68 65.49 +.13

Jul 21 66.15 66.15 66.13 65.93 +.15

Oct 21   -     -     -   64.48 +.15

Dec 21 64.43 64.45 64.23 64.18 +.15

ICE estimated futures volume:37,100

 

 

NY定期5月限は、前日と同様、寄り付きから値を上げ、一時前日比100ポイント以上まで上昇したが、最終的に値を戻し、前日比21ポイント高の62.98/LBで引けた。出来高は、37,100枚・

 

【相場動向要因】

前日と同様に、米国現地夜間時間に投機筋によるショートカバーが入ったことで、強気基調で推移。

本日の米国株式相場が大きく値を上げていることから、綿花相場は引き続き、米国株式の値動きの影響を受けながらの展開となっている模様。

また、一部では、米国下院で、新型コロナウイルス対策予算案が可決されたと報じられたことが、米国株式市場などで好感され、強材料として働き、綿花相場も引っ張られて値を上げたとの見方もある。

 

本日は、米国大統領選民主党候補指名争いで、予備選が集中する「スーパーチューズデー」であり、バイデン前副大統領が躍進したことも株式市場の一部分野などにおいて好感され、株式市場を押し上げる要因ともなったものと思われる。

 

綿花相場は、これら強材料を背景に価格を上昇させていたが、高値圏で百姓筋による値決めオーダーが入り、最終的に値を戻して引ける結果となった。

 

新型コロナウイルス拡散の影響を背景に下落していた株価および綿花相場も、米国利下げを含む各国の経済的な対策などが相場を下支えしているものの、依然として市場の先行きは不透明。

米中第一段階合意で交わされた中国による米国農産物追加買い付けに関しても詳細は不明瞭で、新型コロナウイルスなどの影響によって冷え込んだ中国国内の実需回復の見込みにおいても不透明感が強い模様。

 

綿花市場においては、現地35日に発表を控えている米国農務省週間輸出成約報告に関心が寄せられている。

また、現地310日には米国農務省月間需給報告の発表も控えている。

 

 

 

END.

 

2020年3月4日水曜日

NY FUTURES MARCH 3.2020

ICE COTTON FUTURES

March 3, 2020

       Open  High  Low   Close Change

Mar 20   -    -     -    62.75 - .73

May 20 63.74 65.07 62.63 62.77 - .61

Jul 20 64.02 65.75 63.42 63.56 - .50

Oct 20   -     -     -   63.53 - .47

Dec 20 64.50 65.80 63.75 63.83 - .47

Mar 21 66.25 66.36 64.73 64.75 - .48

May 21 66.57 66.86 65.45 65.36 - .50

Jul 21 66.26 66.27 65.76 65.78 - .48

Oct 21   -     -     -   64.33 - .18

Dec 21 64.10 64.12 63.92 64.03 - .18

ICE estimated futures volume: 38,500

 

 

NY定期5月限は、寄り付き後値を上げ、前日比100ポイント高の64.38/LB近辺で小幅に推移していた。しかし取引が本格的に始まると徐々に値を下げていき、前日比プラス圏内からも値を消す展開となり最終的に前日比61ポイント安の62.77/LBで引けた。

出来高は、38,500枚。

 

【相場動向要因】

 

米国現地の夜間時間、米国株式先物市場や穀物市場は投機筋によるショートカバーが入ったことで値を上げた。その後早朝時間に主要7か国(G7)財務相・中央銀行総裁が緊急電話会議を開き、新型コロナウィルスによる市場の混乱に伴い、市場や経済に対し適切な政策手段を用いることを表明はしたものの、その内容に具体性を欠いていたことから米国株式は値を下げ、米国綿花市場も追随し値を下げた模様。米連邦準備制度理事会(FRB)による0.5%の緊急利下げの実施が決定したが、リスク回避ムードを払拭するほどのインパクトは無かったと一部アナリストからの声もある。

 

米国綿花市場においては連日、新型コロナウィルスによる経済悪化への懸念が相場を左右させている。一方で、米国現地35日に発表予定の米国農務省週間輸出成約報告では、ウィルスの感染拡大が続いてはいるもののポジティブな成約量に期待が寄せられている。

 

またBeijing Cotton Outlookの報告によると、中国国内の綿花企業の約80%が操業を再開しているが、フル操業に戻るのは今月後半以降と言われている。紡績工場に対する調査では半数以上が利益落込みを訴えており、約40%が受注なしの状況。政府の金融政策によって徐々に状況が改善されることが期待されている。

 

米国現地310日には米国農務省月間需給報告が発表される予定。

 

END.

2020年3月3日火曜日

NY FUTURES MARCH 2.2020

ICE COTTON FUTURES

March 2, 2020

       Open  High  Low   Close Change

Mar 20 62.98 62.98 62.98 63.48 +1.89

May 20 62.45 64.24 61.70 63.38 +1.89

Jul 20 62.22 64.80 62.22 64.06 +1.79

Oct 20   -     -     -   64.00 +2.03

Dec 20 63.00 65.07 62.65 64.30 +1.86

Mar 21 63.59 65.72 63.59 65.23 +1.95

May 21 64.11 65.93 64.11 65.86 +1.93

Jul 21 64.40 66.70 64.39 66.26 +1.97

Oct 21   -     -     -   64.51 +1.92

Dec 21 62.95 63.54 62.94 64.21 +1.92

ICE estimated futures volume: 66,000

 

 

NY定期5月限は、急伸。一時、前日比275ポイント高の64.24/LBまで上げたが、最終的に前日比189ポイント高の63.38/LBで引けた。

出来高は、66,000枚。

 

 

【相場動向要因】

綿花相場は8営業日ぶりに反発。米国現地の夜間取引時間にアジアや欧州、米国など世界各国の中央銀行が3日に緊急電話会議を行い、新型コロナウィルス感染拡大による経済下振れへの対策について議論を行うという報道がなされた結果、投資家心理が和らぎ、世界の株式市場や金以外の商品市場の相場が大幅に上昇した。特に米国株式市場は過去最大の上げ幅を記録。米国綿花市場も追随し上昇相場となった模様。

一部報告では、生産者と紡績筋による値決めとともにショートポジションの解消も見られた様子。

またかなりの量の受渡が行われているようだが、衛生的懸念からここ数週間、中国国内の港湾でコンテナの動きが鈍っており、トレーダーらからはコンテナ不足による出荷への影響が徐々に懸念され始めているとの声も上がっている。

 

本日、西テキサスでは季節外れの陽気に包まれているが、今後降雨が予報されていることから土壌水分量の良化が期待されている。

 

米国現地35日に米国農務省週間輸出成約報告、310日には米国農務省月間需給報告が発表される予定。

 

END.

 

 

2020年3月2日月曜日

NY FUTURES FEBRUARY 28,2020

ICE COTTON FUTURES

February 28, 2020

       Open  High  Low   Close Change

Mar 20 61.95 61.95 60.70 61.59 -1.01

May 20 62.50 62.77 60.18 61.49 -1.01

Jul 20 63.47 63.47 60.96 62.27 -1.01

Oct 20 61.58 62.16 61.35 61.97 -.78

Dec 20 63.22 63.49 61.00 62.44 -.81

Mar 21 63.56 63.67 62.15 63.28 -.86

May 21 64.26 64.37 62.95 63.93 -.95

Jul 21 64.65 64.65 63.26 64.29 -1.04

Oct 21   -     -     -   62.59 -1.16

Dec 21 63.42 63.44 61.26 62.29 -1.16

ICE estimated futures volume:71,200

 

 

NY定期5月限は、寄り付きから徐々に値を下げていき、米国での取引が本格化する前に本日の安値を付けた。その後、紡績筋による値決めなどもあり、一時値を戻したが、勢い弱く、最終的に前日比101ポイント安の61.49/LBで引けた。

出来高は、71,200枚。

 

 

【相場動向要因】

綿花相場は現地220日から7日連続下落。引け値ベースで、合計788ポイント値を下げている。

引き続き新型コロナウイルス拡大が弱材料として株式市場を押し下げ、綿花相場にも売り圧力をもたらした。

本日発表されたCFTCレポートを見ると、現地225日時点で、投機筋のロングポジションが減少し、ショートポジションが増加していることが確認できる。新型コロナウイルスを一因とする投機筋による売オーダーによってショートポジションが増加したものと思われる。

 

 

一部では、米連邦準備理事会のパウエル議長が、米国経済のファンダメンタルは堅調である一方で、新型コロナウイルスのリスクに対して適切な対応を行っていく旨のコメントを発表し、市場では利下げ観測が高まっているとも報じられている。

また、米国高官などから、失業率など、米経済のファンダメンタルが底堅く、市場は回復する、との見方も示されている。

 

 

米国現地35日には米国農務省週間輸出成約報告が発表され、

310日には米国農務省月間需給報告が発表される予定となっている。

 

 

END.